僕がこよなく愛用するファッションアイテムを紹介していく、極めて個人的な「僕の定番」シリーズ。第一弾は英国靴の伝統を体現したスエードチャッカブーツ、Church’sの「Ryder III」です。
全天候型のスエードチャッカブーツ
僕の悪い癖で、これは一種の職業病なのかも知れませんが、東京で電車に乗るとついつい他人がどういう靴を履いているか、人知れずチェックしてしまいます。でも今だかつて被ったことが一度もないのが、僕が常々愛用しているイギリスはノーザンプトンにある老舗靴メーカー「Church’s」の定番商品、Ryder IIIです。
チャッカブーツとは?
もしかするとこれまでチャッカブーツを一足も買ったことがない諸賢もおられるかもしれません。チャッカブーツは乗馬用のブーツを起源とする靴のスタイルで、紐を通す穴(アイレットといいます)が2×2のトゥーアイレットと、2×3のスリーアイレットが代表的なモデルです。僕の理解では、よりクラシックで定番なのがトゥーアイレットだと理解しています。
特にトゥーアイレットのものは基本的に紐を調節して履くような靴ではないので、足の甲部分を包み込むようにホールドして履くスタイルのショートブーツになっています。
Ryderと姉妹モデルのSahara
チャーチのチャッカブーツには、裏地のライニングがきちっと当てられてしっかりした造りのこのRyderシリーズと、一枚革(ライニングなし)で軽やかに履けるどちらかというと春夏用モデルのSaharaという2種類のモデルがあります。Saharaはどちらかというと「デザートブーツ」というカテゴリに分類される靴です(DesertからSaharaという名前が来ているのだと思います。サハラ砂漠ですね)
僕はどっちも所有していますが、Saharaはクレープソールなので軽量かつ足馴染みの早いモデルで、逆にRyderは足になじむまでなかなか時間がかかるけど、一旦馴染んでしまえば快適に過ごせる堅牢なモデルだと思います。あとRyderには通常のクレープソール版と、ダイナイトソールのRyder IIIの2種類があります。
雨の日にスエード靴を履かない人の気持ちが分からない

裏は堅牢なダイナイトソール
実はスエードの撥水性・防水性というのは優れていて、一旦防水スプレーを撒いてしまえば本当にきれいに水をはじいてくれる素材です。そしてソールに使用されているのがこれまた英国製のタフなグリップ力をもつダイナイトソール。このRyder III、はっきり言って、雨の時期の週末に外出しようと思ったら、僕はこの靴を第一候補に選びます。特に土砂降りの日なんて、念のために外出前にサッと防水スプレーさえかけておけば、いくら水がかかってもスエードが魔法のように水をはじいてくれて、一日中ずっと快適に過ごせます。
少し言い過ぎかも知れませんが、雨の日にスエード靴を利用しない人の気持ちが分からないくらい、とても使い勝手のよい靴です。
季節に関係なく履けるチャッカブーツ
以前はスエードのチャッカブーツというと、秋冬の靴というイメージがあったようで少なくとも夏に履くような靴ではなかったようですが、昨今では特に季節は限定せず、一年中はける靴として海外では扱われているようです。
僕もジーンズやウールパンツと合わせて、よく銀座界隈をこれで闊歩しています。
まとめ
なかなか梅雨が明けない今のような季節にぴったりのチャッカブーツ。もし履いたことがないという方は、一度百貨店等で試し履きをされてはいかがでしょうか?ちなみにサイズ感としては、きちんと足をホールドしてくれるサイズを選んでくださいね(余裕があり過ぎるとブカブカの長靴みたいになってしまって足に合いません)。
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