【福島県シンガポール通信第01回】インドデリー・ムンバイ出張 2007.4.23‐27

福島県シンガポール通信
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(本稿は2007年に福島県国際課HPに僕が寄稿した記事を再構成したものです)

初の海外出張先はインド

赴任してからまだ日も浅い、2007年4月23日から27日までの5日間、インドに出張して参りました。

インドが正式に担当国入り

シンガポール事務所なのになぜインド?と思われる方かもいるかも知れません。これまでクレアシンガポール事務所はASEAN10カ国を管轄地域として活動してきましたが、以前から事業の関係で何度かインドとの関わりを持ち続けていたところ、この4月から正式にインドを当事務所の所管国に加えることになったのです。

インド国内では昨年2006年の12月に州レベルでの姉妹都市交流が解禁され、いよいよインドと日本の地方自治体間の交流が活発化しようとしている情勢に対応する形で、我々も正式にインドを担当地域にすることになった、という経緯があります。

まずはデリーとムンバイを訪問

デリーの「霞が関」(官庁街)

最初の段階として、今年度中にインドの地方自治制度について研究した冊子を刊行する予定でもあり、今後本格的に調査に着手するにあたり関係機関にあいさつ回りと調査への協力依頼をするため、まず今回は首都デリーとムンバイの二都市に出張することになったのです。

 

ちなみにインドの各都市はイギリス統治時代の名称を国風に変えたために、たとえば

ボンベイ →ムンバイ 
カルカッタ→コルカタ
マドラス →チェンナイ

といったように名称が変わっています。旧称の方が馴染みのある方も多いことでしょう。

ムンバイは映画の街

映画は今でもインド人最高の娯楽

なかでも、少し古い映画ですが「ムトゥ 踊るマハラジャ」でも知られるインド映画の一大産地として知られるのがムンバイ。旧名ボンベイをもじって映画の都「ボリウッド」と呼ばれ、たいへん栄えている商業都市です。

インド政府各機関への訪問

今回の出張では下記の各関係機関に行って情報収集を行い、今後のために非常に有意義な情報を得ることが出来ました。

【デリー】
 在インド日本大使館
 インド外務省(日本担当課長面会)
 JICA事務所
【ムンバイ】
 在ムンバイ日本総領事館
 マハラシュトラ州政府(ムンバイのある州)
 全インド地方自治連盟(インドの自治体職員に研修を提供している)

インドの地方自治制度

その結果分かったこととして、

インドの地方自治制度は、中央政府と州政府の関係が日本とは違い、むしろアメリカの連邦制度に近いもの(州の持つ権限がかなり大きく、同時に州ごとに特色や違いがある)でありながら、一方では国全体の統一性を確保するために様々な形で中央が地方自治に介入している

という点がまず挙げられます。また、

徹底した民主主義を取るインドだけあって政党の存在と活動が活発で、議会で多数を占める与党のポリシー次第で自治体の政策や動きが大きく変わる側面がある

そうです。加えて、

中央政府の下に州政府があり、その下に市があるといったように、ある程度の階層性は存在するが、例えば姉妹都市交流の相手として、必ずしも同じ名称(市、町、村)の自治体がパートナーとしてふさわしいわけではない

ということです(人口の多いインドですから、市といっても千数百万人規模の市民を抱える市もあるわけです)。

初めて来たインドは刺激がいっぱい

シンガポールに赴任してから初出張がインドなわけですが、噂には聞いていたものの、デリーは本当に貧富の差が激しくて、光と影がひときわ際立っている街のように思いました。私は辛い物が全然問題ない体質なので、北インドの多少オイリーなカレー料理も問題なく食べることが出来、非常に楽しい出張となりました。

インド英語にやや苦戦

そして当然ではありますがインドは英語がよく通じる国で、今回の出張でお会いした外務省や州政府の方々はみな難しい内容をさらっと英語で解説してくれました。帰国してから録音内容を何度も聞いて報告書をまとめるのが大変でした・・・。若干独特のアクセントは混ざりますが、正統の英国英語で話す人が多かったように思います。高級官僚になるような人は実際にイギリスの大学に留学するケースも多いようです。

まとめ

まだ当事務所でのインド調査は始まったばかりですが、これからも何度か出張して情報収集する機会がありますのでその都度ご報告したいと思います。また、県内の自治体関係者の方、あるいはこのページをご覧の方でインドに興味のある方はぜひご連絡ください。(了)

続きはこちら↓

【福島県シンガポール通信第02回】フィリピンマニラ・バギオ出張 2007.5.15‐17
クレア2回目の出張は、フィリピンの高原都市バギオへ。二泊三日の弾丸スケジュールながら、マニラの主要機関訪問もきちんと押さえた充実した旅となりました。
第21回:編集後記(10年後の回想)
第20回:シンガポールNATAS観光フェアに出展(観光PR)
第19回:シンガポール・福島県立勿来工業高校が教育旅行で訪星(活動支援)
第18回:中国山西省・CLAIR北京事務所セミナー参加
第17回:フィリピン・マニラEROPA会議出席(活動支援)
第16回:タイ・山口県訪問団同行(活動支援)
第15回:マレーシア・クアラルンプールMATTA旅行フェア参加(観光PR)
第14回:シンガポール教育旅行セミナーで福島県PR(活動支援)
第13回:フィリピン・マニラ出張(連携強化)
第12回:タイのハラルフード(調査出張)
第11回:ジャパンクイズ2007表彰式(連携強化促進)
第10回:郡山市主催「郡山市民の翼」ご一行来所(活動支援)
第09回:ベトナム投資環境視察ミッション同行(活動支援)
第08回:フィリピン共和国ブラカン州訪問団、事務所来訪
第07回:タイ・バンコク「Japan Travel Fair」出展(自治体の観光PR)
第06回:福島市「ミスピーチ」来星(活動支援)
第05回:インドネシア・ガジャマダ大学教授招聘(職員研修事業)
第04回:ミャンマー新首都ネピドー訪問(連携強化及び情報交換)
第03回:ミャンマー旧首都ヤンゴン訪問(専門家派遣事業事前協議)
第02回:フィリピンマニラ・バギオ出張(連携強化)
第01回:インド出張(連携強化)
第00回:ごあいさつ

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