【福島県シンガポール通信第16回】タイ・山口県訪問団同行(活動支援)2008.10.8-10

福島県シンガポール通信
Trip to Bangkok 2, 2008

(本稿は2008年に福島県国際課HPに掲載された原稿を再構成したものです)

山口県内自治体の訪問団に同行

私が勤務しているCLAIRには「活動支援」というスキームがあり、日本の公共団体からASEAN地域に出張して各種活動を行うミッション団に同行して、簡単な通訳やアテンドをする機会が数多くあります。今般、山口県内の公務員が訪問団を結成し、タイの日系機関や工業団地を視察するものに私も同行して、現地でのアテンドとサポートを行うことになりました。

チャンギ空港で合流

今回の訪問団はタイに向かうまでにシンガポールで何日か過ごしているので、僕はシンガポールで彼らに挨拶し、出発当日チャンギ空港で合流することになりました。東南アジアは日本との時差は小さいですが、やはり業務出張ともなると次第に疲れが蓄積してくるのか、皆さん朝はテンション低めです。

無事にバンコクのスワンナプーム空港に到着し、荷物をピックアップして市内に向かいます。簡単な夕食の後散会となりました。

バンコクの日系機関を訪問

次の日から早速日系機関を訪問して研修を深めます。最初はJETROバンコクでタイの産業について詳細なレクチャーを受けます。いつも私がお世話になっている駐在員のSさんも同席します。

JETROバンコク訪問

次に訪れたのが、タイ観光庁(Tourism Authority of Thailand)です。ここはタイにおける観光行政の元締めとして、我々CLAIRも観光PRや各種統計を利用する上で大変お世話になっている機関です。

なんとこの観光庁には日本人のプロパー職員がおられるので、この方が今回通訳をしながら我々と官公庁職員の橋渡し役になってくれたのです。海外からの観光客誘致における各種施策、山口県とタイの関係など、非常に詳しい情報を観光庁の方から聞き取ることが出来ました。

バンコク市内を視察

昼食後移動し、バンコク市内のショッピングモールで観光施策を学ぶ上で重要な店舗を視察します。タイでは日本の唱導で始まったOTOP(一村一品運動)の店舗がいくつかあるので、そこでどういう商品が農村で作られ売られているのか、その陳列方法やOTOPについての説明方法などを聞き取ります。

OTOPなので、商品を実際に制作しているのは農村の一般家庭ですが、やはり包装を小綺麗にまとめ上げることで、魅力的な土産物になっていきます。訪問団も今後の参考として、気に入ったものを各自お買い上げしました。

夜はJETROのSさん(福島県派遣)と情報交換

実り多い視察が続いていますが、夜の部は私は訪問団とは別行動で、今日朝のミーティングでお会いした福島県派遣のSさんと夕食をとりながら情報交換します。Sさんは県の商工労働部からの派遣で、私は生活環境部国際課なので部署は違うのですが、昨年一年間SさんはJETRO東京本部で勤務され、今年からここバンコク事務所で執務されているので、お互い1年違いで海外派遣になったわけです。こうした自治体派遣の職員コミュニティは決して大きくないので、色々な人の消息や現在取り組んでいる事業、駐在生活の問題点など、住んでいる国こそ違いますが似たような環境にある県の同僚と情報交換できる機会は本当に貴重なものです。

近くではタイのインド系住民のお祭りで大騒ぎでした

地方部の工業団地を視察

二日目はタイ近郊の工業都市シーラチャに移動し、日系工場をいくつか訪問して現地の最新事情をレクチャーしてもらいます。

ピントン工業団地で現地に進出している日系企業の幹部の方数名と懇談会を開き、情報交換の後、団地内の某包装会社で実際の工場見学を行います。

事前の入念な準備も実り、充実した訪問になったと思います。訪問団の皆さま大変お疲れさまでした。また、忙しい中我々を受け入れていただいた現地各機関の方々にもこの場を借りてお礼申し上げます。

(了)

https://schliemann.tokyo/trip-to-manila2-2008/

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