前回のボストン出張はこちら↓
https://schliemann.tokyo/201209-trip-to-boston/
1年経って再びやってきましたボストン。今回は、去年行ったメーカーとは全く違う別の液体窒素装置メーカーの技術研修を1週間まるまるみっちり受けます。前回よりも余裕のある日程で、ニューイングランドの美しい初秋を満喫してきました。
今回はJAL直行便でボストンへ
前回は一旦他都市に着いてからユナイテッド航空の国内線で移動したのですが、入国審査やその他手間がありすぎるので、今回は特別にJAL直行便での手配をお願いしました。これなら、僕ら5人の取り回しもだいぶ楽になります。ちなみに今回のメンバーは、営業の主担当と副担当の若手同僚二人に、日本人エンジニアとウクライナ人エンジニアに僕で計5名です。まさに多士済々、うちの会社らしいメンバーと言えます。残念ながら昨年取ったESTAは失効してしまったので、もう一度取り直しです。

機内食もナショナルフラッグらしく
JAL008便は成田を11:20に出発し、ボストンに同じ日の11:05に到着しました。ローガン空港を出ると、メーカーのいつもの担当エンジニアであるM氏が、ニコニコしながら僕らを出迎えてくれます。お久しぶり!
今思えばエコノミー症候群?
全く個人的な話で恐縮ですが、僕は一般の人より座高が高いので、乗り物系全般について腰から上が疲れてしまってダメなんです。どこのどんな乗り物に乗っても、僕の肩と首の位置は他の人より文字通り抜きん出ているので、特に国際線の飛行機なんて、常に不安定な首肩を余計な力で支えながら乗るので、空港に着いた頃には首肩がガチガチになります。
なので基本的には、3時間以上のフライトがあった時にはとにかく一刻も早くホテルに着いて、ベッドに横になりたい。そこで数時間横になって体を休めてから、好きな時に起きだして食べ物を食べに一人でレストランに行く。僕にとっての理想形はこれです。
しかし今回は、わざわざメーカーのエンジニアさんが車を出して空港まで僕らを迎えに来てくれて、さらにはこのあとどこかに飯を食べに連れ出したい様子です。他の4人は行く気満々なのに、僕だけ部屋で休むわけにもいかず、一緒にボストンの街中でランチを取ることにしました。

街中を散策
しかし異変はこの頃から起きていました。ランチの時にビールを飲んだあたりから、なんか胸が締め付けられるような感触があります。最初は疲れているのかと思いましたが、少しずつ脂汗のようなものが。僕は結構、自分の身体の異常に気が付くのが苦手なので、まあロングフライトの後だからこんなもんだよなとか思って皆と一緒に散歩していたのですが、どうも時間が経つにつれ身体の調子がおかしい。
「Zenさん、なんだか顔が真っ白ですよ」と同僚。街中のウィンドウで確認すると、確かに顔が蒼白です。腕も真っ白。そして少し胸と頭が痛い。
「すいません、調子悪いんで部屋に戻って寝ます」と彼らに断って、そのまま近くだった今回のホテルに戻って、ベッドに倒れこんだところで意識がなくなりました。
そして次に意識が戻ったのが、次の日の朝5時。どうやら、13時間ぐらい寝込んでいたみたいです。起きてみると、かすかに頭痛の残りみたいなものはあったけど、体調は決して悪くない。…今思うと、この時エコノミー症候群になりかけで、どっか血管が詰まりかけていたのじゃないかと、確定は出来ないものの考えたりします。無知って恐ろしい。そして、休息は大事だと思いました。
トレーニング開始
そしてここでちょっとした手違いが。僕らがボストンに来て最初に泊ったホテルがOmni Parker Houseという、由緒と伝統のあるなかなかいいホテルなのですが、メーカーさん側にホテル手配を任せておいたらなんとここに一週間ずっと滞在する予約になっていたのです。一泊4万円以上する、帝国ホテルみたいなところに5人で一週間滞在する余裕はありません。以降の予約はキャンセルしてもらって、メーカーにほど近い普通のホテルに変更してもらいました。何度確認しても直前まで教えてくれなかったんで、怪しいなとは思いましたが…。
まあそれはそれとして、僕は入社以来このメーカーの液体窒素装置を継続して通訳・翻訳してきたので、ようやく工場に来て実際の機材を確認できることがとても楽しいです。メーカー側でも、基礎から復習する部分と、新たに教える細かい知識の両方を僕らに大量に教えてきます。基本的に、僕がきちんと理解していないと講義も正しく訳せないので、何度も質問をしながら理解し、同僚たちに伝えていきました。もっとも、ウクライナ人同僚は普通に英語で対応できるので、自由に質問もしてもらって非常に助かりました。
トレーニングの内容は、結構機密事項なので写真も含めて公開できないのが残念です。非常によくできた、sophisticatedな機械なんですが。
今回のトレーニングは、座学よりはむしろ実際の現場でこのシステムがどういう使われ方をしているのか、そしてどんなクレームやトラブルが生じうるのかといった点に重点が置かれていました。弊社でも、この会社のシステムを少しずつ販売を増やしてきていて、クレーム的なものが少し増えつつあったからです。
そのため、ボストン近郊の客先や(大手飲料メーカーなど)、市内にある某有名大学の研究施設などにもお邪魔し、実際に機材がどう使われているかについて実地に見学できたのは、非常に大きな収穫でした。
ボストン観光:ダックツアー
さあ仕事の話はそれくらいにして、ボストンと言えば食と観光です。今回はエンジニアさんのご厚意で、週末にボストンのチャールズ川を巡るダックツアーに参加することが出来ました。もちろん全編英語ですが、同僚たちはもとよりある程度の英語は解するので、通訳なんかしないで楽しみます。

名物ダックツアー
車内は結構満員に近い乗客で、ノリノリの女性ドライバーさんがスタジオジブリの映画に出てきそうな格好で僕らを案内してくれます。

Quack! Quack!
ダックボートは結構な音量で街中を疾走しながら、ついには川に入水します。なんといっても天気と温度が最高なので、とても爽快な気分です。

河にぷかぷか
もしボストンに来ることがあって、機会があえばぜひおすすめしたいアトラクションです。普通に歩いたり車から見る景色とは、また違ったものを楽しめると思います。
そしてフェンウェイ球場再び
そして去年も来たフェンウェイ球場にまた戻ってまいりました。今度は、地元の人向けに無料で開放した日を狙ってエンジニアさんが日中に連れてきてくれました。
今日はラッキーなことに、レッドソックスに所属する上原投手が登板してくれてます!野球部出身の若い営業マンは大騒ぎです。

上さま登板!
親善試合みたいな内容でしたが、ゆったりして地元密着型の大リーグの試合を観戦出来て良かったです。前回のナイトゲームとはまた違った味わいがありました。
ボストンの食
そして、ボストンと言えば食事ですね。昨年も紹介した気がするので、写真を並べて雰囲気をご紹介して終わりにします。
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