【福島県シンガポール通信第18回】中国山西省・CLAIR北京事務所セミナー参加2008.10.29-11.2

福島県シンガポール通信
Trip to Taiyuan, China 2008
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(本稿は2008年に福島県国際課HPに掲載された原稿を再構成したものです)

CLAIR北京事務所主催「中日地方交流促進研討会」に参加

フィリピン出張からシンガポールに戻ってまだ3日も経っていませんが、今度はCLAIR北京が企画した今年度の大型セミナー事業に参加するために、中華人民共和国の北、山西省太原市に向かいます。

シンガポール事務所と北京事務所は、これまでセミナー事業を開催する際に相互に職員を参加させ、互いの所管国における地方自治の現状や他事務所におけるセミナー運営の実情を現地において学ぶことにより、一層深く地方行政について学ぶ機会を設けるなど業務上の交流が続いていました。

そんな中、今般北京事務所より開催依頼が送付されたことにより、当事務所から私を参加させることに決したものです。今回のセミナー参加により、行政テーマの一つとして重要な「環境問題」について中国での日中協働事例を現地で学び、今後の具体的展開について議論に参加することで知識を深めることが出来ると同時に、150人(予定)規模のセミナーを北京事務所が実施する上で、どのような準備のもとに現地でセミナー運営をするのか、そのノウハウに接することで、ひいては今後の当事務所のセミナー実施等にフィードバックし、以後の業務改善に資するものとする狙いがあります。

また、今回の行程では在中国(香港)自治体駐在員事務所との懇談会も予定されているので、今後当事務所と繋がりを強化出来るであろう駐在員事務所と接触し、コンタクトを拡げることは事務所の業務を考える上でも重要な機会でした。

この時私はシンガポールやマニラにいて感覚がマヒしていたので、「11月だからまだそんなに寒くないだろう」と勝手に思い込んで、薄手のセーターとジャケットしか持っていきませんでした。直前のマニラ出張の疲れもあって、到着後すぐに風邪を引いてしまいセミナー中ずっと高熱が。かなりフラフラで重症です。

フライトは上海経由、太原まで

10/29、深夜午前1:15発のSQ826便で上海浦東空港に向かいます。早朝6時過ぎに上海到着後、国内線が主に発着する虹橋空港まで移動しなければならないのですが、搭乗予定のMU5143便は11時出発でまだ大分時間があるようなので、少しだけ上海の街を見て回ろうと、空港からのリニアモーターに乗車します。

噂の空港リニアに初乗車

しかし、なんとこの車両は最高速度の時速500km近くまで到達せず、まさかの200㎞/h前後で進行するものでした。なんたるアンチクライマックス。

これじゃ新幹線より遅いです

駅を出ると、早朝しかも日曜日の上海の公園では、たくさんの人が太極拳やら健康運動に勤しんでいるのが見えます。これだとシンガポールとほとんど変わりない景色ですね。

一瞬だけですが上海の雰囲気を堪能して、国内線ターミナルから太原市に向かいます。

山西省の州都太原市

ここで簡単に山西省についておさらいしておきましょう。

山西省は、紀元前七七〇〜四七六年の春秋時代に『晋国』と呼ばれたため、略称を『晋(しん』と言います。面積が、約一五万六〇〇〇k㎡(岩手県の約一〇倍)、省都は太原市。省内には、一一地級市(太原市、大同市、陽泉市、晋中市、長治市、晋城市、臨汾市、呂梁市、運城市、忻州市、朔州市)と、二三の市轄区、一一の県級市、八五の県があります。

山西省と日本の自治体との姉妹・友好都市提携は、山西省─埼玉県(一九八二年)、太原市─兵庫県姫路市(一九八七年)、大同市─福岡県大牟田市(一九八一年)、臨汾市─埼玉県秩父市(一九八八年)の四都市です。

山西省は、黄河流域中部に位置し、東西二九〇㎞、南北五五〇㎞の南北に細長い内陸省で、東には太行山脈、南と西は黄河に面しており、北は万里の長城に囲まれています。山西省は、この太行山脈の西側に位置することから名付けられました。山地が八〇%、平野が二〇%で、東北から西南にかけて傾斜する地形であり、大部分の地域が黄土に覆われた海抜一〇〇〇m前後の高原地域です。人口は、約三三七四万人で人口の九〇%以上が漢民族です。
気候は、北側が半乾燥性温帯気候、南側が温帯気候に属し、隣接する華北地域より
気温が低く、一月の平均気温がマイナス二〜一六度、七月の平均気温が一九〜二八度。年間降水量は四〇〇〜七〇〇㎜で、地表の水資源も少なく、ほぼ一年中乾燥しています。

「自治体国際化フォーラム 海外の地方自治体」より

晋時代までさかのぼるというのは実に古都ですね。私は学生時代、三国志や十八史略といった中国の古典ものが大好きで春秋戦国時代もよく読んでいたので、この古都に来られて嬉しかったです。

セミナーは続く

早速到着後、セミナーの歓迎レセプションが始まりました。日中双方から主要な公務員が出席して式が進行していきます。食事を挟んで、初日の日程はこれで終わりです。

二日目には、山西省政府の公式記者会見があり、引き続いてセミナー本番が開催されます。そして都市PR展という、日本の各自治体がブースを設けて中国側の来場者に地元をアピールする展示もされています。

この後、太原市内をバスで回り、中国の地元産業を視察に出かけます。製鉄所や汚水処理工場などを見て見学しました。

太原と大同の歴史的スポットを見学

さて、セミナーは大盛況のうちに無事閉幕しました。私もこれを機会に、中国の地方都市を色々歩いてみましたのでかいつまんで写真を掲載します。

人民の足、自転車

街を走るバスも、なかなか年代物のようです。

太原視察の途中で、市内にある古城を皆で訪問しました。

また、太原近郊にある大同市にも移動し、有名な石窟を視察して回ります。

今回はいつもの出張とは違い、中国での北京事務所チームの取り回し・接遇を学び、現地事情を視察することもでき大変実りの多い旅でした。

(了)

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