アメリカボストンの某メーカーの中国支店から、アジアの代理店向けに技術トレーニングの案内があり、弊社も営業チームを派遣することに。中国広東省の広州市に陸路で向かいます。
直観は当たる。時々。
2013年8月に、プライベートで香港に行きました。その時、時間があったので香港から高速鉄道で広州まで日帰り旅行をしたのですが、なぜかその時に「いつか出張でこのルートを取ることもあるだろうから経験しておこう」と思ったのです。
そんな僕の直感は時々大当たりをすることがあります。それからわずか5か月、僕は広州で行われる研修会に出張することになりました。普通であれば日本から直接広州入りするのでしょうが、僕の本能が「空路広州入りはつまらないからやめておけ」と囁きます。「香港経由で鉄道で行くんだ。楽しい旅になるぞ」とも。そんなわけで会社のチケット担当を説き伏せて、空路香港入りし、紅磡駅から高速鉄路で広州まで2時間の旅で決定です。
一日かけて広州まで移動
今回は東京から僕ともう一人営業マン、そして名古屋と大阪から各一名営業社員が広州に行きます。NH1171便は定刻通り、羽田を朝9時に出発し現地時間午後1時に香港国際空港に到着しました。30分ほどして名古屋と関空からの便も到着し、僕らは空港で無事合流できました。
広州までの高速鉄道(城間直通車)の始発駅である紅磡(ホンハム)駅までは、空港からエアポートエクスプレスで一旦香港駅まで移動し、そこからフリーシャトルバスで移動する行程です。18時から出発する高速鉄道にはまだ余裕があるので、香港駅でお茶を飲んだり自由行動して時間をつぶします。
そして17時過ぎ、紅磡駅で高速鉄道の改札が始まります。数か月前に一度体験しているので、まさに勝手知ったるなんとやらで堂々のガイドぶりです。無事電車は出発し、夕方の広東省の風景を眺めているうちに夜8時に目的地の広州東駅に着きました。今夜のホテルはこの駅のすぐ目の前、歩いて5分の距離にあります。
チェックインの際にあやうく2人相部屋でチェックインされそうになりましたが(メーカー側がそう手配していた)無事一人部屋に変更して、この日はゆっくり長旅の疲れを癒します。
アメリカとは違うトレーニング
今回のトレーニングは、中国の代理店が日本、韓国、ベトナム、そしてシンガポールの各代理店を招聘し、技術トレーニングと営業情報のシェアを図るというものでした。一つ残念なのは、今回の研修が卓上粘度計を主に対象としているのに対し、うちは産業用インラインの粘度計しか売っていないという点でした。でも、測定原理や基本的なところは一緒なので、基礎知識の確認も含めて3日間のトレーニングをきちんと聴講してきました。
研修の参加者も、2012年にボストンでトレーニングを受けた時に知り合った韓国の代理店の社長さんや、シンガポールの代理店の人などお酒を飲みながら色々交流できたので良かったです。個人的に哈爾濱ビールは結構好きです。
広州自体は、ほとんどトレーニングと夜の宴会で時間がとられてしまったのであまり街歩きは出来ませんでしたが、僕は前年に来ていたので別に問題はなかったです。お土産を見繕いたい同僚のために、広州東駅周辺のショッピングセンターに行ったり、ちょっとした高級レストランで広州料理を食べたりして慌ただしく広州での日程は過ぎていきました。
そして香港に戻り、ここからが本番
あくる日、高速鉄道T823で広州東駅から香港に戻ります。10:37-12:33でお昼に香港に着く、余裕のある日程です。香港駅からタクシーで今夜のホテルに荷物を置き、ある意味僕にとってはここからが本番の、香港観光に同僚3名を連れ出します。ここまで来るとほとんどプロのツアーガイドです。だって、前回香港に来てどこをどう回れば最短距離で観光が出来るか熟知しているわけですから。
香港名物のトラムに乗ったり、バスで海峡越えをして尖沙咀で食べ歩き、スターフェリーで香港島に戻りそのままピークで絶景を堪能したり。下道も熟知しているので、同僚たちは僕のガイドスキルにひたすら感心しています。ある意味、向いている仕事なのかも知れません。
飲茶を楽しんだり、朝はおかゆを食べにコーズウェイベイに行ったり。業務出張ではありますが、オフタイムもきちんと楽しめた、充実した出張になりました。
コメント