【福島県シンガポール通信第15回】マレーシア・クアラルンプールMATTAフェア出展(観光PR)2008.9.5-8

福島県シンガポール通信
Trip to KL. 2008

(本稿は2008年に福島県国際課HPに掲載された原稿を再構成したものです)

昨年の同時期に、我々CLAIRはタイで日本自治体の観光PR事業に従事しました。今年はシンガポールのお隣、マレーシアの首都クアラルンプールで開催される「MATTAフェア2008」にCLAIRブースを出して、マレーシアの来場者に日本各地の観光地を強力にPRします!

日本ではあまり一般的ではない「旅行フェア」

東南アジアに住んでいると、定期的に「旅行フェア」という展示会のようなイベントが、大きなコンベンションセンターで開催されるのをよく見ます。日本ではあまり一般的ではないこのフェア、実は国内外の旅行代理店や政府観光機関が一同に会し、開催国の一般市民に向けて大々的にプロモーションやキャンペーンを行い、多くの旅行商品を販売する一大イベントなのです。

2008年度、私たちCLAIRではマレーシアのクアラルンプールで行われるMATTAフェアという旅行フェアにやや大きめのブースを設置し、日本の各自治体からCLAIRに送付してもらった観光PR用ポスターを張り出し、英語や中国語版の観光ガイドを直接配布することで、日本の観光地について実地でPRを行います。同時に、来場者にアンケートを配布し記入してもらうことで、現地の生きた声を日本の各自治体の国際観光政策に活かしていただこうという趣旨でレポートを作成しました。

観光PRは事前準備が8割

今回も、数か月前からあらかじめ日本各地の自治体機関にお声がけをして、我々シンガポール事務所向けに貴重な外国語版の観光パンフレットを事前に送付いただきました。これをシンガポールの倉庫で取りまとめ、一気に旅行フェアに合わせて現地に送りつけることになります。

各地からお分けいただいた貴重なパンフレットの数々

さらに、協賛いただける自治体から同様に送付いただいたポスターも、職員が機内預け荷物で大切にクアラルンプールまで運び、ブースを訪れる人の目に留まって惹きつけるように、目立つ位置に大々的に張り出します。これでPR効果はばっちりです。

ポスターは定期的に貼り換えて、均等な露出機会を確保します

さらには、今回はCLAIRというよりも日本の観光地をPRするブースということで、仙台市などの協賛自治体から人員を派遣していただき、オールジャパンで日本を宣伝する気構えでブースの設営を行いました。これで準備万端です!

何でも聞いて下さい!

フェア開場、途端に人が洪水のように

初日の私のシフトは二番目の時間帯だったので、ホテルを出て割とのんびりと会場に向かいました。しかし、会場手前の歩道橋から、すでに会場入り口まで続く大渋滞の行列ができています。おや、こんなはずではないのに…。

列はなかなか前に進みません

ようやく会場に入ったら入ったで、人気エリアのブース前に人が集中して、本当に一歩も進めない状態です。最初にご説明したように、このフェアは旅行商品(格安ツアーなど)も同時に一斉発売するので、基本的に、早めに来て数量限定のツアーを購入した人が勝ちなのです。そのため、もはやブースの人がまともに対応できないレベルで一般客が殺到する旅行会社ブースも出てきます。

す、進めない。。

なんとか人を押し分けへしわけ、CLAIRブースのあるジャパンパビリオンに到着しました。

マレーシアのアンケートは英語が基本なので、集計が楽

さて、ブースに立つ前にきちんと手元にアンケート用紙を準備して、貴重な生の声を聴く機会を逃さないように努めます。

ブースに立つ我々にとって、ある種「武器」のような装備です

基本的にマレーシアでは、マレー系、中華系、インド系それぞれ英語を共通語として意思疎通出来るので、例えば昨年のタイのように特別に現地通訳を手配したり、我々が読めない地元語のアンケートを記入するさまをただ黙ってみている必要もありません。こちらで用意した補助資料も基本的には英語なので、説明する当方としても全く問題ありません。こういうところは、シンガポールやマレーシアのやりやすい点だと思います。

我々の使命は毎回、あくまでも日本の観光地の一般的なPRだけなので、ここでは何もお得な旅行パッケージを販売していないと知るとすぐに立ち去ってしまう来場者も一定数います。しかし、色鮮やかなパンフレットの効果でしょうか、「アンケートと引き換えに好きなパンフレットを持って帰ってよい」と知ると、素直に多くの来場者がアンケートに記入を始めてくれるのには大変助かりました。これなら、予定数のアンケートを無事期間内に回収できそうです。

大盛況のうちにフェア終了

こうして、会期3日間のMATTAフェアは無事終了し、我々は予定枚数を超える多くのアンケートを回収することが出来ました。この結果については、所内で分析の上、機関誌などで詳細な結果について今後レポートをする予定です。

私も、派遣元の福島県についてこれを機会に大々的にアピールしてきました。今後、マレーシアからの観光客が大幅に増えることを期待しています。

以上、マレーシアMATTAフェアの出張報告でした。

(了)

https://schliemann.tokyo/trip-to-bangkok2008-2/

 

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